2010年9月25日・26日 スポーツランドSUGO |
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Round13 |
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黒田選手は6位、ギャリー選手は7位、森下選手は8位と
悔しい結果となった第13戦。
なんとしてでも良い結果を残していきたい
ACHIEVEMENT by KCMGだったが、
第14戦を前に、ドライバー達は非常に苦しい状況に立たされていた。
黒田選手はトレーニング中に首に負傷を負い、
鎮痛剤を投与しながらのレース出場。
今回スポット参戦となる森下選手も
練習走行時にクラッシュし、車体を大きく破損。
メカニックが徹夜で修復を完了したものの、
資金面の問題から、マシンをかばいながらの走行が強いられる。
そんな中だからこそ、ギャリー選手の好調ぶりは一際輝いて見えた。
これまで、初走行のサーキットに慣れるまでにはやや時間を要したが
今回は初のオートポリスというサーキットにも関わらず
予選でベストラップにあと0.2秒と迫る走りを見せ、5番手スタートの位置を獲得。
オーバーテイクの難しいこのサーキットでは、
スタートの良し悪しが勝負を分ける。
ギャリー選手はスタート直後、6番手スタートの千代選手を牽制しつつも
4番手の佐々木選手の後ろにピタリとつける。
そして2台の車に挟まれながらも、
第1コーナーではひるむことなくオーバテイクを仕掛け、見事4番手に浮上。
そして第2、第3コーナーでは
前を行く佐藤選手・小林選手のバトルの一瞬のスキを突きインに飛び込んだ。
これまでのギャリー選手には見られなかった
アグレッシブな走りで、一気に3番手浮上を果たしたのだった。
一方の黒田選手、森下選手も
順調なスタートを決め順位をキープ。
9番手スタートの黒田選手は1台
11番手スタートの森下選手は2台のオーバーテイクを決めることに成功。
3人のドライバー達は、そのまま順位をキープし、
ギャリー選手は3位、黒田選手は7位、森下選手は8位で
フィニッシュしたのだった。
ギャリー選手は今期2度目の表彰台獲得、
優勝はできなかったもののギャリー選手のベストタイムは、
1位・2位の選手のベストタイムよりも速い記録を出していた。
そして困難な状況の中でも
粘り強く結果にこだわった黒田選手・森下選手が得たものも大きかったはず。
チーム代表の土居もレース終了後、このように語っていた。
「アクシデントはあったものの、チームを総じて安定した走りを見せ、
それぞれのドライバーに成長が見られたという意味では
今までのレースの中で一番よい内容だと言える。」
いよいよ、次戦は大分での最終戦。
ACHIEVEMENT by KCMGの今シーズンのラストランに期待が高まっていく。
「今まで数々のノウハウをみんなに伝えてきたけれど、
『いい話を聞いた』というだけで帰って欲しくない。
しっかりとみんなが考え、実行していくために今日の勉強会を行ないます。」
冒頭に青木が話したこの言葉通り、
勉強会では、課題に取り組む時間がじっくりと取られました。
【なぜ成功しなければならないのか?】
【大切にしたい生き方とはどんな生き方か?】
【成し遂げたいビジョンや目標とはなにか?】
テキストに記載された質問を
じっくりと考えるドライバー達。
ボールペンを走らせる音だけが会場に響き続けます。
しかし、下記の質問で
多くのドライバーの手が止ってしまったようです。
【書き出したビジョンや目標を必ず手に入るとしたら、
それにともなってどんな代償を支払うか?】
ドライバーとして世界に羽ばたいていく為には、
数々の代償を払わなければならないはずです。
それはトレーニングにかける膨大な時間かもしれませんし、
一般的な20才の青年が持つ様々な楽しみ、
もしくは金銭的なものかもしれません。
ただ、確かな事はこの質問が彼らに対して
『どれだけの覚悟をもって目指すか』という事を問うていたということ。
そして最後に行ったのは
『目標を達成するためにするべき行動リストの作成』
ドライバー達は、
引き締まった表情で自らの行動リストを作成し、
勉強会を終えました。