2010年8月7日・8日 ツインリンクもてぎ

レース1写真
レース9

Round9
7位 ギャリー・トンプソン
8位 黒田吉隆

Round10
2位 ギャリー・トンプソン
6位 黒田吉隆

これまで5ラウンド連続で4位入賞するも
まだ表彰台に立てていないギャリー選手。

第9ラウンドはスタートから順位を伸ばせず、7番手に終わった。
レースを終えたギャリー選手は
ピットに戻った途端、担当エンジニアの内間と議論をし始めた。

彼は第10ラウンドを前に、マシンのセッティングを
より自分のドライビングの特徴にあったものに変更することを提案。

内間は、あえてその提案に反対の姿勢を貫いた。
デビューしたてのドライバーに
安易に運転しやすい車を作ってしまうと
車体性能を存分に引き出せずに終わってしまう。
目先の結果ではなく、
ドライバーとしての長期的な成長を見据えている
内間だからこその考えだった。
しかし二人の意見は平行線をたどり、議論は深夜まで続いた。

そして一夜明け
ギャリー選手がシンプルな結論を出した。
「セッティングの全てを、内間に任せる」
内間はこれまで通りの方向性で
セッティングをすることを決断。

第10ラウンドはギャリー選手が6番手、黒田選手は8番手スタート。
レース序盤で一気に順位をあげ、
後半は後続車を抑えるという内間の作戦は果たして成功するのか。

午前10時40分、フォーメイション開始。
気温32℃ 路面温度も45℃ 
灼熱のサーキットでついに戦いの火蓋が切って落とされた。

ギャリー、黒田の両選手は、最高のスタートを切る。
勢い良く第一コーナーに入ると、
ギャリー選手は4番手、黒田選手は6番手に急浮上。

さらに2番手の佐藤選手がドライブスルーペナルティーを受けた影響で、
ギャリー選手は3番手に浮上。
ようやくみえてきた初表彰台、しかし後方には早くも佐々木選手、千代選手が迫る。

序盤にパフォーマンスを発揮するようにセッティングされた車体。
レース後半にさしかかると、次第にペースが落ち、佐々木選手にコンマ3秒まで詰められるも要所をしっかりと抑えるドライビングで、並走を許さない。

残すラップは2周。
このまま3番手でフィニッシュかと思われた矢先、
勝利の女神が再びギャリー選手に微笑んだ。

マシントラブルにより、パワーダウンした小林選手をかわし
土壇場で2位に浮上。そのままチェッカーフラッグを受けた。
黒田選手もスタート直後の順位を守りきり、6位入賞。

表彰台の上で、シャンパンファイトをするギャリー選手を眺めながら
内間は一言。
「まだまだ納得できる結果ではないんです。
 やはり目指しているのは表彰台の一番上ですから。」

ついに初表彰台を掴み、
これから一気に攻勢をかけていきたいACHIEVEMENT by KCMG。
彼らの熱い夏は、まだ始まったばかり。

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