2010年7月17日・18日 富士スピードウェイ |
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Round7 |
7月18日。梅雨が明け、いよいよ夏本番。
強い日差しが照りつける中、第8戦の決勝戦が行われた。気温30度、路面温度47℃。
開幕からギャリー選手の戦績を振り返ると、
第3戦決勝から5回連続で4位入賞。
なんとしてでも、今回は表彰台を狙いたいところ。
そこで、チームは大きな賭けに出た、
出走直前に、「サスペンション」という車体にかかる圧力を吸収する
重要なパーツの構成変更を決断。
この賭けが吉と出るか、凶と出るか。
今回は、ギャリー選手が6番手、
スポット参戦でF3デビューとなる森下選手が8番手、黒田選手が9番手スタート。
3者は、それぞれの順位をキープしたままスタートを切るが、
ギャリー選手の車体に異常が発生。
リアがグリップせず、安定感を欠いている。
残念ながら大きな賭けが、大きなリスクを生んでしまった。
幾度となくコーナリングを失敗しながらも、
なんとか車体のバランスを制御しながら21周という長い周回を走り続ける。
途中、三浦選手にオーバーテイクを許すものの、
その後ろから迫った黒田選手を最後まで抑え続けた。
一方、森下選手は、今回が初デビュー戦と思えないラップタイムをたたきだす。
困難だといわれる富士スピードウェイのAコーナーでは
ギャリー、黒田両選手よりも速い187kmという驚異的な最低速度で通過。
この速度でコーナーに入るには相当の度胸がいる。
順位は振るわなかったものの、
ドライバーとしての資質を十分にアピールできたラウンドであった。
ギャリー選手が7位、森下選手が8位、黒田選手が10位でフィニッシュ。
大きな賭けは、残念ながら苦しい展開を招いてしまった。
しかし、そこで得られたデータは、今後の勝利に生かされることになるだろう。
シーズンの折り返し地点である本戦。
ACHIEVEMENT by KCMGの後半の快進撃に期待が高まる。
今回のドライバーズ勉強会は、「時間管理」について講義が行われました。
ドライバーのみなさんは、それぞれが持つ資質や所属しているチームなど、
異なった環境で活動をされていますが、
ひとつだけ平等に与えられているものがあります。
それは時間です。
僅かなタイム差を争うモータスポーツの世界。
そのコンマ一秒の差を生むのは、日々のトレーニングです。
だからこそレース本番までの長い準備期間を、いかに使うかが
勝敗を分けるポイントと言えます。
「努力」よりも大切である「選択」、
すなわち、いかにして最も有効な時間の使い方を決めるのか。
その考え方を青木からお伝えしました。
今回はACHIEVEMENT by KCMGのギャリー選手も、
チーム代表である土居さんの通訳のもと、参加が実現。
ビジネスシーンで活用されることが多く、
あまりスポーツの分野では導入されていないといわれる時間管理の講義に、
ドライバーの皆さんは熱心に耳を傾けていました。
次回は、8月8日に同じくツインリンクもてぎにて
「自分ブランドでファンの心をつかむ法」
というテーマで勉強会が開催されます。