7月16日、アチーブメント代表取締役社長 青木仁志を講師に、第6戦終了後に開催されたドライバーズ勉強会。
「スポンサーに夢を託されるドライバーの条件」をテーマに、スポンサーに愛されるドライバーとはどんなドライバーなのか、自らのスポンサー経験を交えながら、勉強会は進んでいきました。
「みなさんがこれからフォーミュラ・ニッポン、F1とステップアップしていくとしたら、スポンサーの獲得は絶対に必要になります。では、そのスポンサーはみなさんに何を求めているのでしょうか?」
F3のドライバーたちにも、スポンサーやファンは既についています。そうやって応援してくれている人の声に、自分たちはどうやったら応えられるのか?青木の出す行動のヒントを元に、ドライバーたちは自ら、自分にできることを考えていきました。
「長く愛されるドライバーは、スポンサーの期待以上の感動を生み出します。それは結果を出すことももちろんですが、レースに対する姿勢や、みなさんの行動から感じ取れるのです。もし、みなさんがスポンサーに感動を生み出すようなドライバーだとしたら、もしレースに負けてしまった時、どんな行動を取るでしょうか?」
ドライバーたちは必死に勝利を目指すからこそ、その分負けてしまった時の反動が大きいことも確かです。青木は負けてしまった時こそスポンサーに「次こそ頑張ります」と挨拶できる人間力が必要だと伝えました。さらには、レースだけでなく、サーキットの外でもスポンサーとの「距離感」を縮められるドライバーがスポンサーに愛されるドライバーの共通項だと伝えました。
最後には、ドライバーたちが自分にできることをリスト化し、早速行動につながるアイデアを出して勉強会は終わりました。
「優勝した時はレース後に笑顔でスポンサーやファンと接することができるけれど負けてしまうと、悔しくてスポンサーに顔をあわせられないことがあった。
そうではなく、これからは結果が出なかった時こそ、きちんと感謝を示していきたい」
「スポンサーとの距離感を縮めるために、自分にできることはもっとあるのだと気づきました」
アンケートからは、ドライバーたちの前向きな姿勢が感じられました。
次回の勉強会では、「3年後のステージを分かつ行動の選択」をお伝えする予定です。
路面温度が50度を超え、これまでのレースで一番の猛暑となった第6戦。
Cクラスでは、予選で1番手スタートを獲得した関口が、スタート直後の第1コーナーで2番手スタート 安田、3番手スタートの蒲生を抑えトップの座を守ると、序盤から後続にコンマ数秒ずつ上回るハイペースでコンスタントに周回を重ねていく。2番手安田、3番手蒲生の順位もそのまま変わることはなく、関口、安田、蒲生の順にチェッカーを受けた。
Nクラスでは初の1番手スタートを獲得した三浦が、序盤からトップを狙う野尻・中山から逃げる展開に。中山は3周目に野尻を捉えて2番手に浮上、その勢いのまま12周目の第1コーナーで三浦をとらえかけるものの、中山自身がコースオフをしてしまい順位は変わらず。三浦は、うれしい初優勝、2位は中山、3位は野尻がチェッカーを受けた。
昨日と同じく、快晴の中開催された第7戦。
Cクラス Nクラスともに、序盤から波乱の展開が待ち受けていた。
Cクラスは1番手 関口、2番手 安田、3番手 蒲生と第6戦と同じポジションでのスタートとなったが、第1コーナーで関口、安田は順位を守るも、蒲生はチームメイトのブラッドレーと接触。ブラッドレーはリタイア、蒲生は最後尾へと順位を落としてしまう。昨日同様、関口は後続にまったく隙を見せない走りで、序々に独走態勢を築いていく。
関口、安田、山内の順でチェッカーをうけ、関口は富士での連続優勝を果たしたかのように思えたが、なんと関口に違反が発覚。チームの手違いで規則違反のタイヤで出走していたことが確認されたため、関口は40秒加算のペナルティを科されてCクラス5位に。優勝は一転して安田の手に渡り、山内、蒲生、西本がそれぞれ2~4位へと繰り上がることとなった。
Nクラスでは、スタート直後 第1コーナーの手前で千代と、トンプソンが交錯。
千代はマシンにダメージを受けリタイア、トンプソンはスピンを喫したが、その後なんとか戦列に復帰を果たす。そんな中、1周目の第1コーナーで2番手スタートの中山が1番手スタートの野尻を抜いてトップに踊り出る。野尻はその後のコーナーで3番手の佐々木にもオーバーテイクを許し、中山、佐々木、野尻の順で優勝争いが繰り広げられた。トップの中山は、レース中盤から追い上げて来たCクラス蒲生をうまく利用し、佐々木とのギャップを拡大することに成功。そのまま今季2勝目、2位は佐々木 3位 野尻でチェッカーを受けた。