4月14日の開幕戦終了後、「頂点を目指すアスリートの必須条件」と題して
ドライバーズ勉強会は開催されました。講師を務めたのは、経営者をはじめ
営業職、専門職など幅広いお客様に対してトレーニングを行ってきた
嶌村武男。近年では、甲子園で準優勝の経験もある花巻東高校 硬式野球部に対するチームビルディング研修も行うなど、
アスリート向け研修の経験も豊富なトレーナーです。
研修の冒頭で嶌村は、ドライバーにひとつの質問を投げかけます。
「もし5年後、理想のドライバーになっているとしたら、
それはどんなドライバーですか?」。
質問に対する答えを3分という短い時間で、できる限り紙に書きだすように
言われると、
ドライバーの多くは悩んでしまい、
なかなか筆が進みませんでした。
「『F3チャンピオンになる』ことは、
今シーズン皆さんが共通して目指す目標でしょう。
しかし、他にも目標として描いてほしいものがあります。
それは「5年後」という、もっと先の自分の姿です。
大切なのは、それを短い時間でもスラスラと書けるくらい、
明確にすることです。」
その後も、様々な切り口で5年後の自分の姿を考え、
明確にするためのワークに取り組んだドライバーたち。
最期に理想のドライバーとなるために、今後必要となるアクションを
トレーニング・人間関係(スポンサー、チーム、ファンとの関係)などに分けて
書き出し、勉強会は終了となりました。
「紙に書き出すことで、自分が求めていることがどれだけ不明確だったか
思い知りました。
これから明確にしていきます」
「研修中に書ききれなかった目標を、今夜中に全て決め、
明日から毎日見るようにします」
などドライバーからは前向きな感想が寄せられました
ついに始まった2012年シーズン。今年も熱き戦いの裏側で、アチーブメントは独自の教育技術を通して、世界へ羽ばたくドライバーを支援してまいります。
Cクラス、今季最初のポールシッターに名乗りを上げたのは山内英輝。
2番手スタートはこれがF3デビューとなる平川、3番手は中山、4番手は野尻。Nクラスのポールは佐々木、2番手~4番手スタートは平峰、勝田、トンプソン
というポジション。
午後3時38分、完全なドライコンディションで開幕戦がスタート。
Cクラスでは、3番手スタートの中山が好スタートを切り、
前を走る平川をかわして2番手に浮上。
トップの山内に、中山、平川が食らいつく三つ巴の争いに。
Nクラスは第2コーナーまではスタートの順位をキープ。
しかし、トップの佐々木を追う平峰、勝田、トンプソンの3台が1周目の後半で
交錯、トンプソンが勝田に追突する格好となり、2台はここで早くもリタイア。
Nクラスは佐々木、平峰、阪口というオーダーに。
その後は、Cクラス、Nクラスとも上位3台の順位は変わらず、レースは継続。しかしレース終盤で、Cクラスでは大波乱が待っていました。
10周目、2番手で山内を追走していた中山のマシンが、突如エンジンストップ。表彰台を目前に、無念のリタイアを余儀なくされます。
2位に浮上した平川がタイムを上げていくのに対し、エンジンの不調から山内はペースを上げられず、徐々に平川が山内に肉薄することに。
1秒弱のマージンに守られた山内がこのままトップでチェッカーを受けると思われたファイナルラップ、スプーン立ち上がりでエンジン不調から急激に山内が失速。ここで並びかけた平川が、最後の最後でトップに。
劇的な展開で開幕戦ウイナーの称号は18歳1カ月の新鋭・平川の手に。
チェッカー直後にマシンを止めた山内が2位、3位には野尻。
Nクラスではトップの佐々木に続き、2~3位には平峰、阪口が入った。
気温15℃、路面温度20℃と、かなり涼しい状況下での戦いとなった第2戦。
Cクラスのスタートポジションは、ポールが平川、2番手以降は山内、野尻、
中山、ブラッドレー。
Nクラスは、佐々木が開幕戦に続きポールシッター、
2番手以降は平峰、トンプソン、勝田、阪口というオーダー。
Cクラスでは、平川が好スタートを決めたのに対し、山内、中山の2台が
出遅れたため、野尻、ブラッドレーが2~3番手に浮上。
山内、中山は4~5番手に
後退することとなる。
1周目を終え、2番手以下にコンマ5秒差をつけラップリーダーを記録した平川は、2番手の野尻を徐々に引き離していき、13週目にはのマージンを
11秒と二桁に乗せる独走に。その背後でブラッドレーの攻勢に耐えていた野尻だったが、ついに15周目に加速が鈍ったところを突かれ、
ついに2位をブラッドレーに明け渡すことに。最終的に、平川は15秒差をつける独走でフィニッシュ、2位にはブラッドレー、3位には野尻が続いた。
一方のNクラスでは、トップ佐々木がスタートで出遅れ、
平峰にクラストップの座を奪われる。
3周目では、勝田がトンプソンを捕えて3番手に浮上、5周目では佐々木が
平峰をパスし、首位奪還に成功する。そのまま順位変動はなく、
佐々木がトップチェッカーを受け開幕戦からの連勝、
2位は平峰、3位は勝田という結果で第2戦は終了した。