8月25日、第9戦終了後に
第5回 ドライバーズ勉強会が開催されました。
講師は第1回、2回の勉強会でも講師を担当した嶌村武男。
勉強会の前半では、『選択理論心理学』という心理学の
解説が行われました。
選択理論とは、
アメリカの精神科医 ウイリアム・グラッサー博士が
提唱した新しい心理学です。
提唱以来40年間、世界各国で普及し、カウンセリングや学校教育、
組織、家庭環境など様々な人間関係が絡む環境の中で、
よりよい人間関係を築く手法として高い評価を得、
幅広く活用されている選択理論。
アチーブメントが提供している研修プログラムは、
この選択理論を基礎理論としています。
「選択理論では、私たちを突き動かす『欲求』を
5つに分けて定義づけしています。
5つの欲求の強弱のバランスを、
『欲求プロフィール』と呼ぶのですが、
それは人によって異なります。
まずは、自分の欲求プロフィールがどのようなものか
知るところから始めていきましょう。」
ドライバーたちは、
自分の欲求プロフィールを明確にするためのワークを実施。
ワークの結果をドライバー同士で見せ合うと、それぞれが、
異なった欲求プロフィールを持っていることが明らかになります。
「5つの欲求は、その強弱や満たし方が人によって異なります。
これからは是非、こうした欲求プロフィールを意識し自他ともに欲求を満たせるように意識してみてください。皆さんが今後もレースを続けていくためには、多くの人から力を借りなければならないはずです。
そのためには、こうした人間の欲求や、行動のメカニズムを知っておくことは非常に有効なのです。」
その後も、1時間という短い時間ながら
選択理論の基礎をしっかりと学んだドライバーたち。
最後には、『身近な人たちに対してとるべき行動リスト』
を書き出して勉強会は終了しました。
「これまで、ファンやチームスタッフの人たちについて理解できていなかったことが多かったのですが、心理学を学んだことで、理解することができ
自分が取るべき行動が明確になりました。」
「もっと相手の欲求を満たせる存在になって『もっと応援したい』と思ってもらえる自分になりたいと思います。」
など、大きな気づきを得たことがうかがえた今回の勉強会。
次回で、今シーズンのドライバーズ勉強会はいよいよ最終回。
「誰からも愛され続けるドライバー」をテーマに開催される予定です。
8月25日、快晴の中行われた第9戦。
路面温度60℃という過酷なコンディションの中、レースはスタート。
Cクラスの上位陣は
平川、野尻、中山、スズキ、山内と
スタート順位通りのオーダーで第1コーナーへ。
トップに立った平川は5周目までは、
2番手の野尻にギャップを詰められるも
レース中盤から少しずつ後続を引き離していく。
結局、ファステストラップこそ野尻に譲ったものの、
平川は今季7勝目をマーク。
ポイントを96に伸ばした平川は、翌日の第10戦の結果次第では
早くも今季のタイトルを決める状況に持ち込むことに。
2位 野尻、3位には中山が続いた。
一方、Nクラス1番手スタートの佐々木はスタートでポジションをキープ。
3番手のトンプソンは好スタートをきって
前をいく平峰を抜いて2番手に浮上。
さらに平峰は4番手の勝田にも先行を許してしまう。
1周目にしてNクラスの上位陣は
佐々木、トンプソン、勝田、平峰というオーダーに。
平峰はそこから序々にペースを取り戻し、
2周目には勝田を抜いて3番手に浮上。
さらに12周目には前をいくトンプソンが
スピンしたこともあり、2番手に浮上。
結局、佐々木は独走体制でトップチェッカーを受け、
ポイントリードを10に広げることとなった。
2位には平峰、3位にはトンプソンが入った。
第9戦に比べ、
路面温度41℃とかなり良好なコンディションの中、
第10戦がスタート。
Cクラス1番手スタートの野尻、2番手スタートの平川は
まずまずのスタートでポジションをキープ。
第1コーナーでは3番手スタートの山内と
5番手スタートのブラッドレーが接触し、両者ともにコースアウト。
山内は最後尾でレースに復帰したが、
ブラッドレーはそのままリタイアになってしまう。
序盤 1番手の野尻は、
2番手の平川を引き離すべく猛プッシュをかけ、
7周で4秒近いギャップを築くことに成功。
逆にレース後半からは、
タイヤマネジメントをしてきた平川が
14周目には野尻とのギャップを3秒、
19周目には2秒と、少しずつ削り取る展開に。
首位争いは緊迫した死闘の様相を呈したが、
最後にはコンマ9秒差まで詰め寄られながらも、
野尻が25周を逃げ切って涙のトップチェッカー。
2位 平川、3位には鈴木が続いた。
一方のNクラスでは
トップ佐々木に2番手の平峰が続くが、
こちらも徐々に佐々木が平峰を突き放していく。
結局、佐々木がファステストラップを手にする独走で
トップチェッカーを受け、3連勝。
Nクラスの2位には平峰、3位には勝田が入った。