8月4日、「チームで勝利を手にするリーダーシップ」と題して
第4回ドライバーズ勉強会が開催されました。
今回講師を務めたのは、アチーブメント株式会社で
コンサルタント兼ファシリテーターとして、大手企業からベンチャー企業まで、多くのクライアントのコンサルティングを担当する高木謙治。
シーズンチャンピオン獲得はドライバー1人の力で
成し遂げられるものではありません。
チームに在籍する監督、エンジニア、メカニックなどと
連携がとれて初めて勝利を勝ち取ることができます。
つまり、一致団結できたチームこそが、
勝利に最も近いチームと言えるのです。
高木がまずドライバーに問いかけたのは、
「リーダーシップ」についてでした。
リーダーシップを『組織の目標達成に向けた、肯定的な影響力』である
と定義した上でこのように語りました。
「リーダーシップはチーム監督だけが発揮するものではないはずです。
肯定的な影響力は、チームに属している人であれば誰でも発揮できるもの。
では、ドライバーである皆さんは、どのような肯定的影響力を
発揮できるのでしょうか?」
ドライバー達はテキストに『自分がチームに対して発揮できるリーダーシップ』を思いつく限り書き出していきます。
そのワークを行う中で、走ること以外にもチームに良い影響力を発揮できる
場面がたくさんあることに気づかされます。
レース前にエンジニアとの打ち合わせを入念に行うこと。
チームの顔としてファンと触れ合うこと。
良い結果を出せなかった時こそ、積極的な姿勢をチームに示すこと。
自分が発揮できるリーダーシップを書き出していきながら、
改めて自分が担っている役割の大きさを確認するドライバーたち。
その上で、ドライバーたちはもうひとつのワークを行いました。
それは参加者がひとつのチームとなり目標達成に挑む体感型ワークです。
はじめはゲーム感覚で楽しんでいたドライバーたちも、回数を重ねる毎に
集中力を増していき、レースの本番さながらの表情で取り組んでいきます。
表情で取り組んでいきます。
ついに目標達成を果たした時、普段はライバル同士のドライバーたちが互いに手を取り合い、喜びを分かち合っていました。その時に味わった感覚は、
まさにチームが一体となった時の高揚感にも似た感覚そのものでした。
「今のワークで体感した、『目標達成に向けて心ひとつの状態』を強いチームは必ず作っています。ここで大事なポイントは、その状態は他の誰かが作ってくれるものではなく、みなさん自身が作り出せるものであるということです。」
ドライバーたちは、自分からチームに対してもっとプラスの影響を
与えられることを学び、勉強会は終了しました。
次回は「ドライバーとしてのメッセージ」をお伝えする予定です。
8月4日、気温は33℃、路面温度47℃という状況で
第7戦の決勝戦がスタート。
Cクラスのスタートでは、1番手 平川が好スタートを
決めると、後続を引き離していく展開に。
2番手スタートの山内は出遅れ、代わってブラッドレーが2番手に浮上。
さらに14周目には、4番手のスズキが3番手
山内に襲いかかるが、スピンを喫し6番手に後退。
結局平川は最後までトップを譲らず11秒以上もの大差を築いて
フィニッシュし、今季5勝目をマーク。2位にブラッドレー、3位に山内となった。
一方、Nクラスのスタートでは1番手の佐々木を始め、好スタートが切れなかった上位陣を、4番手スタートのトンプソンが一気に抜いてトップに躍り出る。
トンプソン、平峰、佐々木、勝田というオーダーで1周目を終えると、
Nクラス上位陣はその後も熾烈な戦いを展開。
首位に立ったトンプソンだったが、ペースは背後の平峰、佐々木が上回り、
序盤から3台がもつれ合うような戦いに。
中でもペースに勝る佐々木は、6周目に平峰を捕えクラス2位に浮上すると、
さらにトンプソンにプレッシャーをかけるが、トンプソンも巧みなブロックを
駆使しトップを死守していく。
この両者の攻防を背後で伺っていた平峰は、13周目に一気にトップを狙うが、トンプソンとの競り合いで行き場を失い、4番手に後退することに。
最終的にはトップを死守したトンプソンがうれしい今季初優勝。
2位に佐々木、3位には勝田となった。
気温36℃、路面温度44℃とまだまだ暑さの残る中でのスタートとなった第8戦。
Cクラス上位陣はそろってまずまずのスタートを見せ、平川、野尻、中山、山内と続くが、1周目の第3コーナーでアウトから山内が中山をパスし
3番手に浮上。
トップに立った平川は、これまでと同様に後続を引き離そうとするが、
野尻、山内、中山が独走を許さず、序盤は1秒半ほどのリードに留まる。
終盤まで野尻の追走を許した平川だったが、残り5周あたりからやや野尻の
ペースが落ちたこともあってか、最終的には約4秒差での逃げ切り優勝。
これで今季6勝目とした平川には、早くも次大会 岡山での
シーズンチャンピオン獲得の可能性が浮上することに。
2位には自身最高位となる野尻、3位には山内が入った。
一方のNクラスでは、1番手スタートの佐々木が好スタートでクラストップを
守り、これに平峰、トンプソン、勝田が続くが、第5コーナーで接触した
トンプソンと勝田に代わって、ホーソンが1周目にクラス3番手を得る。
佐々木が序盤から平峰を突き放し、独走態勢を固める一方で、
ペースの上がらないホーソンは6周目以降に相次いでトンプソン、勝田、
小泉の先行を許してしまう。その後スピンを喫するなどしたホーソンは、
最後尾にドロップしてしまう。
1番手の佐々木は最後まで後続の平峰を寄せ付けず、
約6秒差でのポール・トゥ・ウインで今季3勝目をマーク。
再びポイントランキングトップの座に返り咲いた。
3位には、連勝こそなからなかったが、レース中盤まで続いた
勝田の攻勢をしのぎ切ったトンプソンが入った。